@Niftyの格安SIM・NifMoについて徹底解説!

 


 

 


1.  NifMoとは?

 

NifMoは、インターネットプロバイダーの老舗で有名な@Niftyニフティ)がドコモから回線を借りて運営しているMVNO仮想移動体通信事業者)で、SIMカードの提供だけではなく、新品SIMフリースマホ端末のセット販売も行っています。

Niftyのブランド力と安心感、安定のドコモ回線を利用している格安SIMサービスということで、これからドコモ・auソフトバンクといった大手3大キャリアから月々のスマホ代を節約するために格安SIMを検討されている方には、おすすめのMVNOの一つです。

 


2.  NifMoって実際のところどうなの?

 

音声・データプラン共に、データ通信量の選択肢が3、7、13GBの3つしかないことがデメリットと言えばデメリットですが、逆にシンプルでわかりやすい料金体系となっています。

また、家族で使えばお得になるファミリープログラムや10分かけ放題オプションサービスなど、最近の格安SIMで求められるサービスは一通り揃っています。

NifMoの一番の大きな特徴は、頻繁に行われている回線増強です。

格安SIMサービスは、前述したようにドコモなどの大手キャリアからお金を払って回線を借り、その回線を利用して利用者へ通話・通信サービスを安く提供しているという仕組みから、利用者数が増えればその分どうしても回線速度が遅くなってしまいます。

速度低下の対策として、通信回線の帯域幅をドコモなどの大手キャリアからより多く借りるということになりますが、当然、そこにはコストが発生するため、収入と支出のバランスが崩れ今の価格帯での格安SIMサービスの提供が困難になりかねないため、一般的には頻繁に実行できないのが実情です。

しかし、NifMoは、定期的に回線増強を継続しており、実際にNifMoの公式ホームページにて、直近でいえば、2018 12/1、10/6、9/29、9/8、9/1と過去に回線増強した実績を詳細に公表しています。

実際のNifMoの通信速度は、本家のドコモほどの速度は出ませんが、スマホの利用には必要十分な速度が出ていますし、利用者数や通信量の動向を見極めて毎月2回程度の速度増強の対策を取っているNIFMOのサービス提供事業者としての姿勢にはとても好感が持てますし、安心して利用できます。

 


3.   メリットとデメリットについて

 

 

 

次にNifMoのメリット、デメリットです。

 

まずメリットから。

 

・1つ目は、前述した頻繁に行われる回線増強です。

結局のところ、格安SIMサービスは利用者数が少ないと通信速度が出やすく快適に利用できますが、iPhoneのセット販売を開始したなど、何かのきっかけで人気が急上昇し新規利用者が短期間に急激に増えると、一気に回線速度は低下し快適にスマホを使えない状況となるという仕組みは格安SIMの宿命です。

記憶に新しいところだとLINEが運営する格安SIMLINEモバイルは2017年の始めにはドコモ系の格安SIMの中ではかなり通信速度が速く人気となり、新規利用者が右肩上がりに増えていきました。

その結果、2017年の夏の終わり頃から速度低下が明確になり、他のドコモ系格安SIMと大して変わらないあるいは少し遅い程度の通信速度となってしまったという事例もあります。

格安SIMを利用する上で、最初の頃は快適に利用できていたが何かのきっかけで通信速度が急激に低下してしまい、音声契約を解約するかMNPで他の格安SIMへ移るとなると違約金が発生するという状況に陥るリスクはどの格安SIMでもあります。

しかし、NifMoのように利用者数・通信量を常に監視しながら適切に回線増強を実施しているという姿勢には安心感が持てるので、初めて格安SIMを利用する方でも安心して格安SIMに切り替えることができるわけです。

 

・2つ目のメリットは、7GBのデータ量のプランでは格安SIM最安値の水準で安いことです。

  • NifMo 7GB音声プラン:2,300円(税別)
  • NifMo 7GBデータプラン:1,600円(税別)

参考までに、低価格で定評のあるDMMモバイルの7GBの音声プランは2,560円(税別)、データプラン1,860円(税別)となっています。

 

・3つ目のメリットは、NifMoバリュープログラムによって毎月の料金を安くすることができることです。

NifMoバリュープログラムとは、ハピタスのようなポイントサイトのようなシステム(アンケート回答やハピタスのWEBサイト経由にてクレジットカード発行でポイントがもらえるような自己アフィリエイトのシステム)がNifMoにあり、例えば、ある月にNifMoバリュープログラムを経由して対象のクレジットカードを発行して2,000ポイントがもらえたら、その2,000ポイントがNifMoの利用料金から2,000円の割引となり安くなります。

アンケートの回答などは、獲得ポイント数は少ないものの継続して地道に取り組めるのでおすすめですね。

 

・4つ目のメリットは、既存利用者が機種変更を行う場合、割安な価格でスマホ端末を提供していることです。

既存利用者が機種変更を行う場合のスマホ端末代金の価格は、NifMoの通常のものより2,000円~4,000円程度の割引となっており、既存利用者を大事にしようという姿勢がうかがえます。

また、端末ラインナップも全19機種(2018年10月現在、うち1機種SIMフリールーター端末)で、2万円程度の格安スマホから9万円のハイエンド端末まで揃っており充実しています。

ただし、iPhoneの取り扱いはありませんので、iPhoneを利用したい場合は、AppleストアでSIMフリー版を購入するか、大手キャリアで使っていたiPhoneが手元にある場合SIMロック解除して利用するかになりますので、ご注意ください。

ドコモ・auソフトバンクいずれも解約後のSIMロック解除は、ようやく総務省の指導により2019年にはできるようになる見込みですが、今のところ出来ないので、ご注意ください。

また、ドコモ版のiPhoneは、NifMoがドコモ回線を利用していることからSIMロック解除せずとも利用可能です。

 

・5つ目のメリットは、NifMoファミリープログラムで、家族もしくは一人で複数のSIMカード(最大7契約まで)を利用することでお得となることです。

基本的には、ドコモのパケットシェアパック、IIJmioのファミリープラン、BIGLOBEのシェアSIMと同様に、シェア専用プラン3GB/月・7GB/月・13GB/月を家族でシェアする形となります。

ただし、NifMoの場合は、複数枚のSIMの契約をまとめることで、それぞれのSIMの契約データ量が毎月0.5GBほど追加となり、追加された合計のデータ量をシェアできるシステムとなります。

例えば、家族4名で7GBのシェア音声プランを利用しており、NifMoファミリープログラムに参加した場合、2GB/月増え計15GB/月使えるようになります。

しかも、大半の格安SIMではデータシェアを利用する場合、契約名義を同一名義に揃えないと利用できないことが多いのですが、NifMoの場合は契約名義がバラバラでもデータシェアを利用できるので、大手キャリアからMNPでNifMoに加入する時にMNPの前に回線の名義変更をしなくて済むなど面倒が少なくて助かります。

ただし、このNifMoファミリープログラムは「申込の翌月から適用」であることと、NifMoは通常余ったデータ量を翌月に繰り越すことができますが、この0.5GB分のボーナスデータ量分の繰り越しはできないので、ご注意ください。

 

・6つ目のメリットは、スマホ端末保証サービスの充実です。

NifMoには、SIMカードと端末セットで購入した場合の保証サービス「NifMoあんしん保証」と手持ちのSIMフリースマホ端末が対象となる保証サービス「NifMoあんしん保証for SIMフリー」の2つが用意されており(いずれも税別380円/月)、保証期間は3年間で保証サービスの詳細は下記にまとめます。

・NifMoあんしん保証(交換サービス):端末交換にかかる費用1回目/5,000円~15,000円、2回目/10,000円~20,000円、3回目以降は端末の定価、電話1本で翌日~2日以内に交換機を届けてくれる

NifMoあんしん保証for SIMフリー(修理・交換サービス):年間2回まで利用可、2回目までの修理代金は0円(修理代金の上限40,000円、上限を超える場合は差額負担)、修理不能で交換となった場合は、1回目・4,000円、2回目・8,000円(いずれも上限40,000円で上限を超える場合はさらに差額負担)

NifMoあんしん保証for SIMフリーに関しては、これまでNIFMO(ニフモ)新規契約時にしか申込ができなかったのですが、2018年3月7日より既存利用者でも途中から申込可能となり、さらに利用しやすくなりました。

しかも、NifMoあんしん保証for SIMフリーは人気のiPhoneiPadも対象となっています。

 

・7つ目のメリットは、Niftyのセット割のまるっと割です。

Niftyプロバイダーサービスを利用している方だと、税別200円/月の割引、@Niftyでんきを利用している方だと税別250円/月の割引、両方の場合だと税別450円/月の割引となります。

 

次にデメリットです。

 

 

・1つ目のデメリットは、UQモバイルやワイモバイルといったいわゆる大手キャリアのサブブランドの格安SIMと比べると、通信速度の速さと安定性が劣ることです。

これは前述した格安SIMサービスの仕組みからして仕方のないことですが、auのサブブランドのUQモバイルソフトバンクのサブブランドのワイモバイルという関係性から、通信速度と安定性については、他の格安SIMに勝ち目がない状況となっていますので、大手キャリアと同程度の通信速度と安定性を求める方には、UQモバイルとワイモバイルがおすすめとなります。

 

・2つ目のデメリットは、完全かけ放題のオプションサービスがないことです。

NifMoの専用アプリ経由での通話が条件で、NIFMO10分かけ放題(税別830円)とNIFMO半額ダイヤル(オプション料金無料で10円/30秒となる)はあるものの、長電話が多い方でLINEなどのデータ通話サービスを使わないという方には、節約のつもりでNifMoを契約したものの通話料金分が原因で、かえって毎月のスマホ代が高くなってしまったということになりかねません。

格安SIMで節約したいが通話かけ放題は必須という方には、格安SIMで唯一完全かけ放題オプションがあるワイモバイル一択となります。

 

・3つ目のデメリットは、帯域制限があることです。

1日に〇〇〇MB以上利用したら、毎月のデータ量の上限に達していなくても翌日最大200kbpsの通信速度に制限するという帯域制限を課す格安SIM事業者がありますが、実はNifMoもその一つです。

最近では、格安SIMにおいても帯域制限を撤廃する事業者が増えてきていますが、残念ながら、NifMoにはまだこの制度があります。
 

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ただし、上図の通り帯域制限の条件が、

  • 3GBプラン:650MB/日
  • 7GBプラン:1,500MB(1.5GB)/日
  • 13GBプラン:2,800MB(2.8GB)/日 (いずれも速度制限は最大200kbps)
    となっており、かなり緩くなっていますので、普通の使い方をする方であれば、この帯域制限はあまり気にする必要はないかもしれませんし、制限を受けた場合でも、以前は3日間速度制限を受けていましたが、今は1日間だけの速度制限となっています。


NifMo(ニフモ)の公式サイトはこちら

 


4.  料金プランについて

  

次にNifMoの料金プランをご紹介します。

 

データ容量 音声通話対応SIM SMS対応データSIM データ通信専用SIM
3GB/月 1,600円 1,050円 900円
7GB/月 2,300円 1,750円 1,600円
13GB/月 3,500円 2,950円 2,800円

 

上表のように、非常にシンプルでわかりやすいもので、その他オプションサービスとして、

  • NifMo 半額ダイヤル:月額無料、20円/30秒が10円/30秒へと半額
  • NifMo 10分かけ放題:税別830円/月(いずれも専用アプリ経由での発信が条件)
  • NifMo訪問レクチャー:税別480円/月でスマホの接続、設定、操作方法の説明などの初回訪問レクチャーが、回線契約から24カ月以内であれば基本操作説明60分まで追加料金なしで利用可(ただし、60分を超える場合は税別1,380円/15分毎、2回目以降の再訪問は税別6,500円/回・60分の別途費用が必要)

 

が用意されてあります。

格安SIMにおいても、かけ放題オプションサービスが各社で提供が始まりましたが、前述したように無制限のかけ放題オプションサービスは残念ながら今のところワイモバイルしかありません。

しかし、その他の格安SIMは5分かけ放題というものが多く、大手キャリアでも無制限のかけ放題か5分かけ放題かの選択となっています。

NifMoの場合は10分間のかけ放題となっていることから、通常の電話であれば十分事足りると思われますので安心して電話ができますね。

 


5. まとめ

 

今回は、Nifty格安SIM 、NifMoについてお伝えしました。

UQモバイル・ワイモバイルといったサブブランド格安SIMと比べると、どうしても通信速度の遅さと時間帯による不安定さ(特に平日昼休みの時間帯)が気になるところですが、ドコモ系格安SIMの中では、きめ細かな回線増強を継続して行っているという誠実な姿勢に好感が持て、初めて格安SIMを利用する場合でも安心して利用できます。

また、運営とサービス品質に対する自信からか、通常、格安SIMの音声回線の解約・MNP転出は12ヶ月間の縛りがあり、この期間内に解約・MNP転出を行うと8,000円~12,000円程度の短期解約違約金を取られてしまいますが、NifMoの場合は、縛り期間6ヶ月で税別8,000円と期間が短く違約金も比較的安価に設定されていますので、この点についても安心して音声プランを契約できますね(データプランは縛り期間なし)。

また、au回線を利用するUQモバイルソフトバンク回線を利用するワイモバイルに対するNifMoを含めたドコモ系格安SIMのメリットは、やはりドコモ回線の圧倒的な通話・通信エリアです。

都市圏では今やエリアの違いはあまり感じられませんが、地方都市、特に山間部においてはいまだに「ドコモでなければつながらない」といった評判をよく耳にします。

NifMoは、決して格安SIMの中では爆速というわけでもなく特別に料金が安いというわけでもありませんが、ある程度の水準で常に一定で安定しており運営姿勢も誠実であるので、格安SIM初心者の方に特におすすめですよ。
NifMo(ニフモ)の公式サイトはこちら