YouTubeカウントフリーってどうなの!?~ソフトバンク・ウルトラギガモンスター+とBIGLOBEモバイル・エンタメフリー・オプションを徹底解説~

 


1. YouTubeカウントフリーサービスの衝撃

 

今では、生活にないと困るという人が多いスマホ

 

そもそも、スマートフォンは、手のひらサイズのパソコンに電話機能がついたものなのですが、今では、お仕事だけではなく趣味など幅広く利用されていますね。

スマホを利用するにあたり、一番の悩みはデータ通信量の増加と利用制限だという人が最も多いのではないでしょうか?

中でもスマホのデータ通信消費量が最も激しいものが動画の閲覧です。

特にYouTubeの視聴などは、ダラダラ観ているとあっという間にGB単位のデータ量を消費してしまいます。

格安SIMの中で、LINEモバイルなどがLINE、facebooktwitterinstagramなどのSNSのデータ使用量をカウントフリーとする料金プランを打ち出して注目されました。

しかし、さすがにデータ消費量の多いYouTubeをカウントフリーするようなサービスはどの格安SIMもやっていませんでしたし、誰もそんなことはできないだろうと思っていました。

ところが、2016年から2017年にかけて、格安SIMではBIGLOBEモバイルがエンタメフリー・オプションという有料オプションサービスという形で、

YouTube
YouTube Music
Google Play Music
Apple Music
・Abema TV
Spotify
AWA
radiko.jp
Amazon Music
・U-NEXT
YouTube Kids

 

の11のサービスをカウントフリーとしました。

そして、今度は、ソフトバンクがウルトラギガモンスター+という料金プランの提供をはじめました。

このギガモンスター+は、データ量が毎月50GBとそもそも大容量プランであることに加え、

YouTube
・Abema TV
TVer
GYAO
・hulu
・LINE
twitter
instagram
facebook
TikTok

10のサービスをカウントフリーとしたものです。

いずれもYouTubeがカウントフリーという点については、かなり驚異的ですし、使い方や人によっては、かなりお得なサービスといえますね。

今回は、衝撃的ともいえるYouTubeがカウントフリーとなるBIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションとソフトバンクのウルトラギガモンスター+の2つについて、比較を交えながら徹底解説していきます。

 


2. ソフトバンク・ウルトラギガモンスター+

 

まずは、ソフトバンクのウルトラギガモンスター+からです。

2018年の年末に大規模通信障害を起こしたことや、PayPayのキャッシュバックキャンペーン、通信会社としてのソフトバンク東証1部に上場し初日から株価が暴落するなどで、久しぶりに良くも悪くも大きく注目を集めたソフトバンクですが、ウルトラギガモンスター+もかなり注目すべき料金プランです。

まず、ウルトラギガモンスター+の料金プランの内訳ですが、下表にまとめます。

 


データ定額50GBプラス 5,980円
通話基本プラン(2年縛りあり) 1,500円
5分かけ放題オプション +500円
完全かけ放題オプション +1,500円
1年おトク割(12ヶ月間のみ) -1,000円
おうち割光セット(ソフトバンク光セット割) -1,000円
みんな家族割+(最大4人まで) 最大-2,000円
合計 3,480円~8,980円

ソフトバンクの公式ホームページには、3,480円~とかなり安く見えるような印象を持たせていますが、このウルトラギガモンスター+は基本的に高い料金プランです。

しかし、

①1年おトク割:新規契約(MNP含む)・機種変更が条件でウルトラギガモンスター+の料金プランに加入すると最初の一年間、毎月1,000円引き

②おうち割光セット:自宅の固定回線を、ソフトバンク光を利用し、ソフトバンクスマホ(ウルトラギガモンスター+)と併用することで、毎月1,000円引き

③みんな家族割+:家族複数人でソフトバンクスマホ(ウルトラギガモンスター+)を利用すると、2人で500円、3人で1,500円引き、4人で2,000円引き

という3つの割引施策すべてを利用すると、ソフトバンクの公式ホームページにある通り、契約した最初の1年間は3,480円で利用できます。

ただし、通話部分をかけ放題にしたいという場合には、さらに、5分かけ放題で500円、完全かけ放題で1,500円上乗せとなります。

かけ放題のオプションに加入しない場合は、基本通話プラン1,500円と通話料として30秒の通話毎に20円が必要となります。

気になる実際の使用感は、まったく問題なくこれまでの通常の料金プランと同様に快適に利用できます。

今のところ、ウルトラギガモンスター+の料金プランの利用者のみ、通信速度を制限するような事象は見られません。

ただ、前述のとおり、家族4人でソフトバンクスマホをウルトラギガモンスター+の料金プランで利用し、かつ自宅の固定回線をソフトバンク光にした場合は、かなり満足度の高いものとなりますが、そうではない場合、やはり「料金が高い」ということになります。

さらに、今回ご紹介しているソフトバンクのウルトラギガモンスター+と1GB/月スタートのミニモンスターという料金プランは、端末代金との分離プランとなっており、これまで毎月端末購入代金を割引いてもらえる月月割は、一切ありません。

よって、最新のiPhoneなど高額のスマホを分割で購入し、ウルトラギガモンスター+の料金プランで契約した場合、毎月のスマホ代金が予想以上に高い請求金額がやってきますので、この点は十分注意が必要です。

ただし、昨今、総務省の規制であまり見かけなくなった一括0円端末とセットで契約できた場合は、そこまで割高にはなりません。

また、ウルトラギガモンスター+とミニモンスターは、分離プランであるため、端末の購入を伴わない契約ができることも大きな特徴の一つです。

つまり、ワイモバイルと同様にSIMカード単体での契約ができるということです。

この場合は、USIM単体専用割という割引が適用となるため、下記のような支払いイメージとなります。

・通話基本プラン(2年契約なし):4,200円
・データ定額50GB+:5,980円
USIM単体専用割:-3,000円(最大24ヶ月間)
・合計:7,180円

 

ここで、2年縛りのある通話基本プランを選択したら基本料金部分がマイナスになるから、そっちのほうがいいのでは?と思うかもしれませんが、このUSIM単体専用割の適用条件が、

USIM単体で新規契約または機種変更すること
・「通話基本プラン(2年契約なし)」への加入
・「ウルトラギガモンスター+(データ定額 50GBプラス)」または「ミニモンスター(データ定額ミニモンスター)」への加入

となっており、「通話基本プラン(2年契約なし)」への加入という項目に引っかかってしまうからです。

とはいえ、2年縛りのない料金プランでかつYouTubeカウントフリーとなる料金プランとしては、おうち割光セットとみんな家族割+の2つの割引も組み合わせた場合は、かなり安い料金プランとなりますので、条件が合う人にはかなりおすすめですよ。

さらに、iPadも使うという人には、ソフトバンクのデータシェアプラスというタブレット端末専用の料金プランを活用すると、タブレットの基本料金2,000円とデータシェアプラス500円の計2,500円/月を追加するだけで、iPadも使いたい放題となります。

パソコンも出先で使いたい放題にしたい場合は、別途500円/月支払うことでテザリングも利用できるので、こちらもおすすめです。

いずれにしても、ソフトバンクのウルトラギガモンスター+は、YouTubeカウントフリーであるだけでなく、50GB/月も利用できる(翌月への持ち越しはなし)ため、実質、やりたい放題回線ともいえるため、スマホのデータ回線を徹底的に使うという人に、おすすめの料金プランといえますね。

 


3. BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプション

 

前述のソフトバンクのウルトラギガモンスター+の料金プランは、毎月の維持費が高い、光回線まで乗り換えるのは面倒、自宅の固定回線は地元のケーブルテレビを利用しているなど、もう少し安価に気軽に利用できるYouTubeカウントフリーとなる料金プランはないものか?と思う人も多いのではないでしょうか。

そこで、2つ目にご紹介したいのが、格安SIMBIGLOBEモバイルが有料オプションサービスと提供しているエンタメフリー・オプションです。

まず、BIGLOBEモバイルは、現在、当初から提供しているドコモ回線を利用した音声回線とデータ回線の提供に加え、au回線の音声回線とデータ回線の提供も行っており、2つの回線から自由に選ぶことができます。

ただし、BIGLOBEモバイルはauを展開するKDDIの資本傘下となったということもあり、既存利用者が、BIGLOBEモバイルのドコモ回線のタイプDからau回線のタイプAへのSIMカード変更は可能であるものの、逆のタイプAからタイプDへのSIMカード変更は不可となっていますので、ご注意ください。

まず、BIGLOBEモバイルの基本料金プランですが、下記の表にまとめます(ドコモ回線のプランD、au回線のプランA共通)。

 

BIGLOBEモバイル      
  音声通話 データ通信+SMS データ通信のみ(ドコモ回線のみ)
1GB音声通話スタートプラン 1,400円    
3GBプラン 1,600円 1,020円 900円
6GBプラン 2,150円 1,570円 1,450円
12GBプラン 3,400円 2,820円 2,700円
20GBプラン 5,200円 4,620円 4,500円
30GBプラン 7,450円 6,870円 6,750円
3分かけ放題 +600円    
通話パック60(60分通話代込) +600円    
10分かけ放題 +830円    
通話パック90(90分通話代込) +830円    
エンタメフリー・オプション +480円 +980円 +980円

格安SIMですので、前述のソフトバンクの料金プランとは異なり、1GBスタートで30GBまできめ細かく6段階の料金プランが設定されていますね。

しかも、今回ご紹介するエンタメフリー・オプションは、3GB以上の料金プランにオプションとして加入できますので、最安でデータ通信のみのプランの3GBのものを選択すればYouTubeカウントフリーとなるSIMカードが利用できることになってしまいます。

BIGLOBEモバイルとしてもメイン回線として利用してもらいたいという意向もあるようで、音声回線については、なんと480円/月の追加料金でエンタメフリー・オプションに加入できるようになっています。

そんなに安いのなら、断然BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションのほうが良いのでは?という意見も多いかもしれませんが、一つ注意すべき点があります。

それは、BIGLOBEモバイルは、格安SIMであるということです。

スマホ格安SIMに詳しい人ならピンとくるかと思いますが、基本的に格安SIMは大手3キャリア(ドコモ・auソフトバンク)から回線を有料で借りて、エンドユーザーへ音声・通信サービスを提供しています。

よって、どうしても帯域不足となりがちで、よく話題となる格安SIMの平日昼休みの通信速度の低下が発生しがちなのです。

さらに、通常の回線帯域が空いている時間帯においても、大手3キャリアやサブブランドと呼ばれるUQモバイル・ワイモバイルと比べると、通信速度が劣ってしまう傾向があります。

話が長くなりましたが、このような格安SIMならではの事情があり、BIGLOBEモバイルも大手3キャリアほど快適に通信サービスを利用できることは難しいということが実情です。

よって、BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションも通信速度が遅くなりがちで、平日昼休みや夕方の時間帯になると、YouTubeを観ていて動画が止まってしまうということがよくあります。

あと、エンタメフリー・オプション加入者に対して速度制限を行っている傾向があり、実際に比較してみると、エンタメフリー・オプションに加入していない状態だと、空いている時間帯で10~20Mbps程度の速度が出るものが、エンタメフリー・オプションに加入した状態だと、1~5Mbps程度に落ちてしまいます。

ただし、YouTubeの動画が止まらずに比較的快適に観られるように対策・調整をしているとのことです。

BIGLOBEという会社は、もともと、インターネット黎明期からずっとインターネットプロバイダ事業をやっていて、通信に関する技術力には定評のある会社です。

YouTubeカウントフリーとなるオプションサービスを打ち出した当初は、大手3キャリアでさえ提供できていないYouTubeカウントフリーサービスなど、格安SIMなんだから無理に決まっている、そのうちサービスが破たんしてしまうだろうなどと言われていました。

しかし、BIGLOBEの持ち前の技術力により、自社内でエンタメフリー・オプション加入者がYouTubeを利用する際に、動画サイズを圧縮し、回線帯域がパンクしないように工夫することにより、サービスを維持し続けているのです。

具体的には、回線速度が10Mbps程度もあれば、720pもしくは1080pのHD、フルHD画質でYouTubeを閲覧することができるところを、240pもしくは360pへシステムにより強制的に画質を落とすことで回線帯域を確保しているということです。

そもそも、スマホの5~6インチ程度のサイズでYouTubeを閲覧する際に、HDやフルHD画質レベルの高画質は必要とされません。

実際に、スマホの画面サイズで360pの画質でYouTubeを閲覧しても、そこまで画質が汚いとは思わないものです。

ただし、前述のとおり、BIGLOBEモバイルも格安SIMであるため、その構造上、どうしても通信が込み合う時間帯に速度低下が発生しやすく、YouTubeの動画がカウントフリーとなるエンタメフリー・オプションに加入しているとはいえ、実際に込み合う時間に利用してみると、YouTubeの動画がよく停止してしまうという状況に陥ります。

このようなことが嫌だという方には、お金はかかるもののソフトバンクのウルトラギガモンスター+の方がおすすめとなります。

やはり、料金が高い、料金が安いというからには、それなりの根拠と理由があるものなのですね。

最後に、BIGLOBEモバイルでは、大手3キャリアと同様に端末購入サポートにあたる端末割引施策(24回)がある料金プラン、スマホまる得プランも始めていますので、こちらも簡単にご紹介しておきましょう。

概要は以下のとおりです。

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このように、24回にわたって端末購入サポートが受けれる代わりに、大手3キャリアと同様に2年間の縛りが発生し、いわゆる2年縛りの契約となります。

BIGLOBEモバイルの通常の音声契約は12ヶ月縛りの契約ですので、2年間も縛られたくないという方には、不向きなプランといえますね。

実際に、BIGLOBEモバイルのスマホまる得プランで契約したところ、やはり通信速度が大手3キャリアと比べると遅いなどの不満が出てきて、1年以内に解約する場合には、

・音声通話サービス契約解除料(12ヶ月以内解除料):8,000円
・2年契約プラン解除料:6,000円

の2種類の解除料、つまり違約金が必要となり格安SIMとしては大きな金額のお金が必要となりますので、十分注意してくださいね。

BIGLOBEモバイルの格安SIMが気になるけど不安だという人には、まず、解約金が一切かからないデータSIMの契約をして、余ったスマホルーターに刺してお試しで使ってみることをおすすめします。

もし、気に入らなければ契約1ヶ月目で解約しても毎月の利用料のみで本当に解約できてしまいますので。

あと、中古のルーターを活用する場合には、PCかスマホ経由でルーターのAPNを設定しなければいけないことから、比較的難易度が高いため、初心者の方にはおすすめできませんので、スマホを活用したほうが良いかもしれません。

 

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4. まとめ

 

 

今回は、YouTubeカウントフリーとなるとなるソフトバンクのウルトラギガモンスター+とBIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションについて詳しくご紹介しました。

YouTubeカウントフリーの料金プランは気になっている人が多いのではないでしょうか。

毎月の維持費があまり気にならない人や常に快適に使いたい人にはソフトバンクのウルトラギガモンスター+がおすすめです。

実際に使ってみると、驚くほど快適に利用でき、今のところ、以前のソフトバンクがこっそりやっていたような変な速度制限も一切かかっていません。

デメリットはやはり金額が高いということにつきます。

家族全員で使う、光回線ソフトバンク光を使っているなどハードルの高い割引施策を受けることができれば、かなりいい料金プランだと思います。

一方、BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションは安価な3GB/月のプランから利用でき圧倒的に安いです。

しかし、通信が混み合う時間帯には動画が止まってしまうこともあるので、その辺が許容できれば、BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションも十分におすすめです。

 

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