最強の格安SIM、UQモバイルを徹底解説!!料金プランやキャンペーン情報も紹介
ここではCMでもお馴染みのUQモバイルのご紹介をさせて頂きます。
1.UQモバイルとは?
UQモバイルとは、UQコミュニケーションズという会社が運営する格安SIMサービスの名称で、もともとは、2007年にワイヤレスブロードバンド企画株式会社という会社名からスタートしており、この当時からKDDIの100%出資子会社でした。
2009年7月1日からUQ WiMAXという無線データ通信サービスを開始し、当時の3G回線と比べエリアは狭く、通信速度もそこまで速くなかったものの、当時としてはめずらしいデータ量使い放題として人気となりました。
そして、2013年10月31日よりWiMAX2+へとサービスを進化させ通信速度の向上が図られ、更なる高速化技術により理論値ながら最大558Mbpsまで速度が上がっており、通信エリアも当初から比べると大幅に拡がり現在に至っています。
最初のWiMAXと異なり、現在のWiMAX2+は3日間で10GBのデータ量を利用すると速度制限がかかるなど、スマホの4G回線と同じような使い勝手となっておりますので、ご注意ください。
そんなUQコミュニケーションズが満を持して、2015年11月17日からスタートしたau回線を用いた格安SIMサービスが今回ご紹介するUQモバイルです。
2.なぜUQモバイルは大手3キャリア並みに通信速度が速いのか?
前述した通り、UQコミュニケーションズはKDDIの100%出資子会社ですので、前回ご紹介したワイモバイルとソフトバンクの密な関係性から他の格安SIMを圧倒するほどのデータ通信の高速安定性を誇っていることと同様に、親会社であるauのモバイル回線を利用するという事情からUQモバイルも格安SIMとは思えないほどの高速安定性を誇っています。
実際に利用してみると、格安SIMが大苦戦をする最も苦手な時間帯である平日昼休みにおいても、他の格安SIMが1Mbpsを超えられないどころか0.1~0.4Mbps程度の実測値であるところ、ワイモバイルもそうでしたが今回のUQモバイルも平気で10~15Mbps程度の通信速度を出します。
ワイモバイルの時にもお伝えしましたが、このワイモバイルとUQモバイルのいわゆるサブブランドは、格安SIMを潰すことを目的としていてけしからんという論調が監督官庁の総務省の中であるようですが、私たちエンドユーザーとしては、大手3キャリア並みに高速安定しているモバイルデータ通信を格安で利用できることはメリットしかありませんので、将来サブブランドに対するなんらかの規制が発動されるまでは、喜んで利用すべきだと思います。
実際に、UQコミュニケーションズの公式ホームページでもアピールされていることですが、
と調査結果も十分すぎるほど好調で、自社調査結果においても顧客満足度は90%にものぼるということです。
3.UQモバイルの料金プラン
さて、そんな最強の格安SIMの一角UQモバイルですが、料金プランについて詳しく見ていきましょう。
UQモバイルの料金プランは、大きく5分かけ放題も含まれた「おしゃべりプラン」・無料通話時間が含まれた「ぴったりプラン」・UQモバイルスタート当初からある「その他の料金プラン(旧プラン)」の3つに大別できます。
UQモバイルの具体的な料金プランは、下図の通りです。
(UQコミュニケーションズの公式ホームページより)
オプションサービスは下表のとおりです。(横にスクロール)
お得パック | UQあんしんパック【(1)+(2)+(3)】 | 500円/月 |
家族みまもりパック【(4)+(5)】 | 380円/月 | |
サポート | UQあんしんサポート(1) | 350円/月 |
クラウドバックアップby AOS Cloud(2) | 300円/月 | |
UQ SNSセキュリティ by My Permissions (3) | 350円/月 | |
端末補償サービス | 380円/月 | |
AppleCare+for iPhone | 534円/月~ | |
メールサービス | 200円/月 | |
みまもりサービスby Family Locator(4) | 200円/月 | |
fill(フィルタリングサービス) (5) | 300円/月 | |
あんしんフィルター for UQ mobile | 無料 | |
音楽配信 | Kkbox | 908円/月 |
レコチョクBest | 908円/月 | |
その他 | 増量オプション(最大25ヶ月無料キャンペーンあり) | 500円/月 |
つながる端末保証(UQ購入以外の端末保証) | 500円/月 | |
ギガぞう(VPN通信サービス) | 500円/月 | |
auかんたん決済 | 無料 | |
SMS(ショートメッセージサービス) | 無料 | |
テザリング機能 | 無料 | |
音声通話プラン専用オプションサービス | 無料 | |
Wi2 300 for UQ mobile(公衆Wifiサービス) | 無料 |
UQモバイルは前述の通り、格安SIMでありながら、おそろしく安定して速い格安SIMサービスなのですが、上記の料金プランの表をよく見ていただくと気づくと思うのですが、実は、完全かけ放題プランやオプションサービスがないのです。
ワイモバイルには、スーパーだれとでも定額(1,000円/月)というおそろしく使い勝手のよいオプションサービスがスマホプランにもケータイ(ガラケー)プランにもありましたが、UQモバイルにはないのです。
お仕事で電話をよく利用する方、つい長電話をしてしまう方には、これが結構大きなデメリットとなり、率直にいって電話回線での通話を重視され、かつ格安SIMでスマホ代を節約したいという方には、ワイモバイル一択となり、UQモバイルはあまりおすすめできません。
逆に、ワイモバイルが弱くUQモバイルが強いところが、「データ通信専用プラン」です。
UQモバイルは、最近、音声プランの充実を重視しており、データ専用プランはスタート当初の3GB/月・980円のプランと最大500Mbpsに常時速度制限がかかってしまいますが、1,980円/月でデータ量無制限で利用できるという2つのプランしかありませんが、データ専用プランの3GBのプランにおいても、音声プランと同様に格安SIMらしからぬ高速安定性を誇る使い勝手の良さは同じなのです。
また、最大500Mbpsに常時速度制限つきながら、1,980円/月でデータ量無制限で利用できるというデータ通信専用プランについても、低速での速度制限がかかっている割には、思った以上にいろんなことが快適に利用できるという評価が多くあり、YouTubeなどの動画視聴をモバイル回線で頻繁に行わない限りは、こちらのプランも十分に検討する価値はあり、利用用途に合えばおすすめとなります。
一方、ワイモバイルのデータ専用プランは、データプランS(1GB/月・1,980円)とデータプランL(7GB/月・3,696円)の2つしかなく、UQモバイルの3GB/月・980円と比べるとかなりコストパフォーマンスが悪く感じます。
さらに、このデータプランS(1GB/月・1,980円)、データプランL(7GB/月・3,696円)の価格は「3年縛り」の価格となります。
ちなみに、前述したUQモバイルのデータ専用プランには、一般的な格安SIMのデータ専用プランと同様に契約期間の縛りが一切なく、極端な話、実際に契約して使ってみて気に入らなかったら契約した翌日に解約してしまっても違約金のようなものがかかることは一切なく、解約にかかる費用は0円です。
契約期間の縛りのない契約をすると、データプランS(1GB/月・3,980円)、データプランL(7GB/月・5,696円)と大きく値段が上がってしまい、さらに現実的な選択肢ではなくなってしまいます。
電話回線による通話をあまりしない方と外出時のみモバイルWifiルーターとセットで利用するデータ専用プランが3GB/月までで十分なのでほしいという方には、UQモバイルの格安SIMは大変おすすめとなります。
スマホ中・上級者の方でSIMカードが2枚刺さるDSDS(もしくはDSDV)対応のスマホ(台湾ASUS製のZenfone5や中国HUAWEI製のP20、mate10 proなど)で、お得でありながら高速に快適に利用できるデータ通信SIMがほしいという方にもUQモバイルのデータ専用プランはおすすめですよ。
端末ラインナップについては、iPhone 2機種(6s・SE)、SIMフリーAndroidスマホ6機種、ケータイ1機種と数が多いとは言えませんが、iPhoneやケータイもありラインナップとしてはバランス良く充実しており十分と言えます。
また、UQモバイルオンラインショップで契約(新規・MNP)をすると、SIMフリーAndroidスマホ4機種が24回分割払いで実質108円という強烈なキャンペーンも行っていますし、家族割りで最初の1年間さらに500円引きとなり、おしゃべりプランSが1,480円で利用できます。
次に、WiMAX2+についてですが、お仕事で外回りをして出先でお仕事をされることが多い方、一人暮らしなどで自宅にいる時間は寝る時間程度で光回線などの固定回線を引くともったいないと思う方には、WiMAX2+のモバイルルーターはかなりおすすめとなります。
WiMAX2+の具体的な料金プランは次のとおりです。
(UQコミュニケーションズ公式ホームページより)
WiMAX2+のモバイルルーターを使う場合、データ量使い放題となるギガ放題が断然おすすめとなります。
ただし、前述のとおり、WiMAXスタート当初と異なり、3日間で10GBのデータ量を利用すると4日目の午後6時から5日目の午前2時までの間、速度制限がかかり最大通信速度1Mbpsまでとなります。
もし、夕方から夜の時間帯に速度制限を受けても何ら困らないという方の場合、この速度制限のルールを逆手にとり、事務所の固定回線をWiMAX2+にした上で、毎日常に速度制限を受けるつもりで使い倒しても問題ないという運用方法も考えられますね。
また、光回線とのセット割のようなパターンでの割引は、格安SIMのUQモバイルとWiMAX2+の組み合わせには、今のところありませんのでご注意ください。
4.UQモバイルのメリット
ここで、UQモバイルのメリットとデメリットをまとめてみましょう。
まずメリットからです。
- 格安SIMらしからぬデータ通信の高速安定性(本家のauとほとんど変わらない使い勝手)
- データ専用プランがお得で縛り期間なし・解約金等なし
- おしゃべりプランを選択すると別途オプション料金を払うことなく、5分かけ放題が利用できるし、ぴったりプランという無料通話(時間単位)つきプランも選ぶことができる
- 5分かけ放題や無料通話がないシンプルな音声プランも選べる
- iPhone(6s・SE)の取り扱いがある
- ケータイ(ガラケー)も選べる
- 家族割がありさらにお得となる(時期によって学割もある)
- リアル店舗が全国にあり安心
5.UQモバイルのデメリット
続いてデメリットです。
- 音声通話完全かけ放題オプションサービスがない
- 同じau系格安SIMのmineoと比べると動作確認端末の数が少なく不親切
- 利用するスマホ・ルーター端末によってVoLTE SIM(白)と非VoLTE SIM(黒)を選択する必要があり、スマホ初心者には非常にわかりにくい
- auの3G回線が利用できない(4G回線のみ)ため、山間部などで圏外になる可能性がある
- 3日間データ量制限がある(3日間で6GB以上利用すると翌日通信速度制限あり)
- 音声プランはおしゃべりプラン・ぴったりプランは2年縛り、無料通話なしの音声プランは1年縛りあり
- 音声プランのおしゃべりプラン・ぴったりプランが安いのは最初の1年間だけで2年目からは+1,000円となる
- ワイモバイルのスマホプランは10分かけ放題なのに、UQモバイルのおしゃべりプランは5分かけ放題
- データ量の選択が1・3・7GB(最初の1年間は2・6・14GB)の3種類しかない
- ドコモやIIJmioのように毎月家族で分け合えるデータシェアプランがない
- ワイモバイルのように自分名義のスマホとタブレット端末のデータシェアプランもない
- 余ったデータ量を家族や友人に譲渡することもできない
最新のiPhoneの取り扱いがない - iPadの取り扱いがない
- ハイスペックSIMフリーAndroidスマホのラインナップがない
- 雑誌読み放題サービスなどのオプションサービスの設定がない
- 光回線との組み合わせによる割引サービスがない
6.まとめ
今回は、ワイモバイルと並ぶ格安SIM最強と言われるUQモバイルについてご紹介しました。
ワイモバイルと比べると音声通話完全かけ放題オプションサービスがない、10分かけ放題に対して5分かけ放題とかけ放題の時間が半分、光回線やモバイルルーターとのセット割がないなどUQモバイルが劣っている点もありますが、逆にいえば、欠点らしい欠点はその程度しかなく、おすすめである格安SIMには変わりありません。
顧客満足度においてもかなり良い結果が出ていることも納得できる通信サービスの品質です。
スマホ初心者の方には、スマホとのセットで購入し5分かけ放題が含まれたおしゃべりプランで利用するのがおすすめとなります。
また、時期やタイミングによっては、UQモバイルが扱うSIMフリーAndroidスマホの中で実質0円や実質100円というキャンペーンもあり本当に格安でスマホデビューができるチャンスがあります。
スマホ中級者以上の方には、DSDS対応のスマホとUQモバイルのデータ専用プランのSIMを組み合わせることや、WiMAX2+対応のモバイルWifiルーターでもAPNさせ設定してやれば、UQモバイルのデータ専用プランのSIMでも通信できるので、月3GBまでにはなってしまいますが、中古品のWiMAX2+対応のモバイルWifiルーターはかなり安く入手できるため、トータルコスト激安でモバイルWifiルーターを運用できますので、おすすめですよ。