SNSがデータフリーとなるLINEモバイル

 

気がついたらみんな使ってるLINE、そんなLINEが格安SIMMVNO事業)を始めたのが、2016年9月で当時としては画期的だった特定のサービス利用分のパケット通信については、カウントフリーとするサービスが大きな特徴で、初期の段階から人気となりました。

 

 


1. LINEモバイルの特徴と料金プラン

 

 

当初はドコモから音声・通信回線を借りることで格安SIMサービスを提供しており、ドコモ系格安SIMとしては、かなり通信速度が速くネット上の口コミでもおすすめとするドコモ系格安SIM筆頭という状態でした。

しかし、ソフトバンクとワイモバイルの関係性、auUQモバイルの関係性のようなものとはことなり、結局はドコモのサブブランドではないLINEモバイルは、利用者の増加によってカウントフリーと同様に評価が高かった通信速度が、一気に低下してしまい「並みの格安SIM」程度の通信速度となってしまいました。

2018年、800社を超える格安SIMサービスを提供するMVNOが存在すると言われており、生き残りをかけた競争が熾烈を極めるであろうと予想され始めた中、なんと、LINEモバイルソフトバンクに買収され、ソフトバンク傘下の会社となりました。

これにより、従来のドコモ回線に加え、ソフトバンク回線も選択できるようになり、SIMロック解除ができない、またはしていないソフトバンク版のiPhoneiPadが使えるようになり、LINEモバイルの使い勝手が向上しました。

ここで、2018年からソフトバンク回線も利用できるようになったLINEモバイルの料金プランについてご紹介します。

LINEモバイルの料金プランは、大きく3つ(LINEフリープラン・コミュニケーションフリープラン・MUSIC+プラン)に分かれています。

基本的に3つのプランともに、ドコモ回線・ソフトバンク回線いずれも同じ料金ですが、ソフトバンク回線は、まだデータフリー(カウントフリー)に対応していないので、ご注意ください。

まずは、基本のLINEフリープランです。

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こちらのプランは、SNS・LINEのすべての機能がデータフリーとなるプランで、親としか通話をしない小・中学生のお子さん向けにいいプランですね。

SMS付きで620円/月でスマホを維持できちゃいます。

次に、2つ目のコミュニケーションフリープランは、LINE・TwitterfacebookInstagramの4つのSNSソーシャル・ネットワーキング・サービス)がデータフリーとなるサービスです。

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このように、基本のLINEフリープランと異なり、データ容量も3,5,7,10GBから選べるため、LINEモバイルにおいても最もおすすめな料金プランです。

3つ目のMUSIC+プランは、上記のコミュニケーションフリープランに加えて、LINE MUSICのミュージックサービス(音声・通話の視聴、菓子・文章の閲覧、音楽の保存、楽曲の検索)もデータフリーとなる料金プランとなります。

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コミュニケーションフリープランとの差額を考えると、5GB以上のデータ量が必要で音楽好きな方には、MUSIC+プランを選択したほうがかなりお得となりますね。

オプションサービスも充実しており、10分かけ放題など主要オプションサービスは下記の表のとおりです。

10分かけ放題オプション 880円/月
端末保証オプション(LINEモバイルで購入端末) 450円/月
端末保証オプション(持込端末) 500円/月
Wi-Fiオプション(最大2ヶ月無料) 200円/月
ウイルスバスター(初月無料) 420円/月
LINE MUSICオプション(最大2ヶ月無料) 750円/月
フィルタリングオプション 無料

 

その他のオプションサービスとして、ドコモ回線とソフトバンク回線で利用できるものが異なっていますので、それぞれご紹介しましょう。

ドコモ回線のその他オプションサービス
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ソフトバンク回線のその他オプションサービス

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上記のとおり、ソフトバンク回線では国際ローミングが利用できないのでご注意ください。

端末ラインナップに関しては、2019年現在、SIMフリーAndroidスマホ10機種以上、SIMフリーAndroidタブレット1機種、SIMフリールーター端末1機種、iPhone SE 2機種(32GB版・128GB版)の14機種となっており、十分ですね。

ただし、LINEモバイルが扱うiPhone SEソフトバンク版のものを販売しているようで、ソフトバンク回線のみしか利用できないようになっていますので、ご注意ください。


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2. LINEモバイルソフトバンク回線の使い勝手はどうなの?

 

前述のとおり、2018年7月より、LINEモバイルにおいてもソフトバンク回線が利用できるようになりました。

これまでソフトバンクを利用してきた方にとって、格安SIMサービスを利用できる選択肢が大きく広がったため、利便性は間違いなく向上したといえます。

特に、ソフトバンクiPhoneiPadユーザーにとって、SIMロック解除せずともLINEモバイル格安SIMが使えるようになったことは大きいですね。

これまで日本通信のb-mobileでソフトバンク回線での格安SIMサービスが始まり、ソフトバンクユーザーにとって格安SIMが身近なものとなりましたが、料金が他の格安SIMと比べて若干割高に設定されてあることがデメリットの一つでした。

しかし、LINEモバイルソフトバンクに買収され100%子会社となったことから、ドコモ回線とまったく同じ料金プランを設定するなど、かなり戦略的な料金プランを設定しました。

LINEモバイル、あるいはLINEという会社の好き嫌いはあるとしても、ソフトバンクユーザーが格安SIMへ移行する際には、LINEモバイルが筆頭候補となったことはまちがいありませんし、おすすめできるものです。

まだ、ソフトバンク回線におけるデータフリーのプログラムが運用できていないという欠点はあるものの、早期にドコモ回線と同様のデータフリーを提供するとLINEモバイルが明言していますので、早期にこの問題は解決されるものと思われます。

さて、一番の問題の通信速度ですが、LINEモバイルソフトバンク回線は昨年スタートしたばかりで、スタートキャンペーンがあるとはいえ、まだまだ利用者数はドコモ回線のLINEモバイルとくらべると少ないようで、通信速度もかなり速い速度が全国のあちらこちらで確認されているところです。

 

実際に、2018年8月2日~12月31日までの4ヶ月間にソフトバンク回線の通信速度の定点観測を公開する「格安スマホ最速CHALLENGE」を実施しており、万一、1Mbpsを切った場合は、お詫びとしてソフトバンク回線契約者全員に「詫びギガ」としてデータ容量1GBをプレゼントというユニークで、かなり強気なキャンペーンを展開しています(ただし、LINEモバイルによる測定以外で1Mbpsを下回っても付与対象外)。

通信速度の実測値も、LINEモバイルソフトバンク回線は、20Mbps程度の通信速度が出ており、最も混雑する平日昼休みの時間帯でも、なんと10Mbps前後の通信速度が出ています。

当然、LINEモバイルソフトバンク回線に利用者が殺到したりすると、格安SIMサービスである以上通信速度は低下することは予想できますが、いずれにしても、今現在はかなり快適で、ワイモバイル・UQモバイルといったサブブランド回線に匹敵するほどの通信速度と快適性を見せています。

 


3. LINEモバイルがおすすめの人とは?

  

ここで、LINEモバイルのおすすめの人を考察してみましょう。

まず、ドコモ回線版、ソフトバンク回線版問わず、LINEのサービスとSNSの利用頻度が
高い人で、かつ格安SIMを利用し節約した人には、まちがいなくおすすめです。

また、ソフトバンク回線での利用も始まったことで、ソフトバンクを利用しており、格安SIMへの移行を検討している方にも、おすすめです。

ドコモ回線版に関しては、以前ほどの通信速度の速さと快適性がなくなってしまい、それ以降、大規模な回線の増強により通信速度の速さが復活したということがないことが気になる点ですが、ソフトバンクに買収された後でもドコモ回線でのサービス提供をやめるということは検討していないようですので、当面は安心して利用できるものと思われます。

 


4. まとめ

 

今回は、データフリーが武器のLINEモバイルを詳しくご紹介しました。

ソフトバンク回線でのサービス提供も始まり、LINEモバイルの弱点が少なくなってきた印象ですが、ソフトバンクに買収されたという経緯からドコモ回線版をやめてしまうのではないか?という不安が懸念事項です。

さすがに、当面は、ドコモ回線とソフトバンク回線でのダブル回線でのサービス提供を継続していくことはまちがいないでしょうが、気になる点ですね。

ソフトバンク回線のみでの運用しかできませんが、iPhone SEのセット販売も始まり、端末ラインナップの面でも大きな弱点はなくなりました。特に、ソフトバンクから格安SIMへの移行を検討している方には、本当におすすめの格安SIMサービスですよ。


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