格安SIM最強ワイモバイルを詳しく解説!!

 


 


1. ワイモバイルの成り立ち

 

 

今回は、格安SIMの中でも最強と評価されるUQモバイルとワイモバイルのうち、ワイモバイルについて詳しくご紹介していきます。

 

まず、ワイモバイルの成り立ちからですが、2005年に総務省から電波交付を受けモバイル回線事業スタートしたイー・モバイルという会社がはじまりです。

全盛期は、モバイルルーターで有名でしたね。

 

しかし、1999年からスタートしたネットプロバイダーとADSL回線の卸売事業を中核としたイー・アクセスという会社に吸収合併され(ブランド名はイー・モバイルのまま)、2012年にソフトバンクの完全子会社化、さらに2013年PHS事業で有名だったウイルコムとの合併を行い、このタイミングで会社名がワイモバイル株式会社となりました。

 

モバイルルーターとNexus5などのAndroidスマホイー・モバイルPHSウイルコムが合体して、その合体した会社をソフトバンクの子会社であるワイモバイルが運営しているといったイメージがわかりやすいでしょうか。

 


2.なぜ、ワイモバイルとUQモバイル格安SIMの中で最強なのか?

  

ドコモやauから電波を有料で借りて格安SIMを提供しているという仕組みから、格安SIMは安いけれど、平日のお昼休みの時間帯など通信速度が極端に遅くなる時間帯があり、そもそも大手3キャリア(ドコモ・auソフトバンク)と比べると基本的に通信速度が遅いというのが基本ですが、ワイモバイルとUQモバイルの2つだけは、大手3キャリア並みに通信速度が速く、通信そのものも安定しているし、かつ安いという状況が続いています。

 

これは、前述のとおり、ワイモバイルはソフトバンクの子会社であり、UQモバイルも実はauの子会社であり、ある意味、ソフトバンクauのサブブランドなのです。

 

このようなことから、通信回線のレンタル料や親会社から子会社への資金援助などがあるのではないか?と噂されていますが、真偽のほどは確かではありませんが、少なくとも、通常の格安SIMの仕組みからは、とても実現できない安くて良い通話・通信サービスが提供されていることは、まちがいのないところです。

 


3.ワイモバイルの料金プランについて

 

 

次にワイモバイルの料金プランについてです(以下、金額表記は全て税別)

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 (ワイモバイルの公式ホームページより抜粋)

 

ワイモバイルのスマホ向け料金プランの特徴は、スマホプランS・M・Lとシンプルに3種類となっている点です。

しかも、2年縛りのある契約だと最初の1年目は、さらに1,000円/月割引かれ、1,980円スタートとなり、この料金の中に10分間かけ放題オプションサービスも含まれています。

 

さらに、お仕事などで通話をよく利用するという方には、別途、「スーパーだれとでも定額」という完全通話かけ放題オプション1,000円/月に加入することで、1年目はなんと2,980円から完全通話かけ放題のプランでスマホを利用できるということになり、かなりおすすめとなります。

 

いまだに、通話料金の高さが格安SIMの弱点・デメリットと言われ続けているのに、2019年現在、完全通話かけ放題を実現できているのはワイモバイルだけです。

 

ドコモや格安SIMIIJmioBIGLOBEのように家族でデータシェアを行うことはできませんが、ワイモバイルでは、タブレットなどで利用できるデータ契約のSIMを元のスマホ契約のSIMに紐づけることで、スマホタブレットでのデータシェアができます。
 

スマホプランSだと微妙な料金となりますが、M以上を利用されている方だとかなりお得にタブレットが利用できるのではないでしょうか。

 

このデータシェアの活用法の上級編として、安価なSIMフリースマホや親が以前利用して今はもう使わなくなったiPhone(要SIMロック解除済み)などにシェアSIMを刺して子供に使わせるという方法も一つの手段です。

 

通話に関しては、LINE通話やfacebook通話、iPhone同士であればFaceTime通話などを活用すれば別途通話料を払わなくても利用できます。

 


4.ワイモバイルの格安SIMにおすすめのスマホ端末は?

 

ワイモバイルでは、2019年5月現在のスマホのラインナップは、iPhone 3機種(7・6s・SE)、Androidスマホ9機種ありますが、もう終売となってしまったAndroidスマホもあり、実質、iPhoneと中国HUAWEI製のP20 liteとAndroid One 4機種を中心としたラインナップとなっています。

 

ワイモバイルの数少ない欠点として、端末ラインナップが弱く、最新のiPhoneAppleストアにてSIMフリー版を別途自分で購入するしかありませんし、XperiaやgalaxyといったハイスペックのAndroidスマホのラインナップもありません。

スマホ初心者の方が、とりあえず、iPhone 6sをセットで購入するというようなパターンは良いのですが、スマホ中級者以上の方だと物足りなくなるのは目に見えて明らかです。

そこで、おすすめしたいのが、iPhone8/8plusのSIMフリー版と、もともとiPhoneを使っていてMNPで他キャリアからワイモバイルへ移って来られる場合は、前のキャリアの契約がある段階で、手持ちのiPhoneSIMロック解除した上で、ワイモバイルのSIMカードを利用するパターンです。

 

やはり、数多く販売されているスマホの中でも、電波の対応周波数が非常に多く世界中で販売していることから、iPhoneはキャリア間の移動や海外で利用する場合に安心して利用できます。

また、Androidスマホだと最近日本でも人気となっているHUAWEI製のSIMフリースマホがおすすめとなります。

HUAWEIのmate10がソフトバンクで発売されていることから、ソフトバンク回線を利用しているワイモバイルとの相性も良いと判断できます。

ただし、おサイフケータイ機能やワンセグ・フルセグなどは付いていませんので、注意が必要ですし、HUAWEI中国企業であり、以前HUAWEI製のスマホバックドアが仕込まれていたという事象から、そういう事柄が気になる方にはiPhoneか国内メーカー製のスマホをおすすめします。

 

あと、大手3キャリアと異なり、他の格安SIM同様、ワイモバイルではSIMカードのみの契約が可能で、手持ちのスマホを継続して使いたい、スマホ代を節約したいという方にもぴったりです。

時期にもよりますが、SIMカードのみの契約でも新規・MNPの場合、2年間400円/月程度の割引キャンペーンがありますので、お得ですよ(2年縛りの契約の場合のみ)

 


5.ルータータブレット・ケータイ(ガラケー)向け料金プランもあるよ

 

ワイモバイルは、スマホを全面的に押しているため、あまり目立っていませんが、イー・モバイル時代から人気だったモバイルルータータブレット端末・ケータイもラインナップされていて、格安SIMでありながら様々なニーズにも十分に応えています。

まず、モバイルルーターからです。

ワイモバイルのモバイルルーターの料金プランは、かなり複雑なので下記の表にまとめます。

料金プラン   通常料金 加入月~37ヶ月間 38ヶ月目以降(長期利用割引)

 


Pocket Wifi プラン2ライト

  (さんねん) 2,980円(5GB) 2,480円(5GB) 2,480円(5GB)
 (バリューセット) 4,044円(5GB) 3,544円(5GB) 2,480円(5GB)
 (バリューセットライト) 3,694円(5GB) 3,194円(5GB) 2,480円(5GB)
 (ベーシック) 4,480円    

 

Pocket Wifi プラン2 

(さんねん) 4,196円(7GB) 3,696円(7GB) 3,696円(7GB)
 (バリューセット) 5,260円(7GB) 4,760円(7GB) 3,696円(7GB)
 (バリューセットライト) 4,910円(7GB) 4,410円(7GB) 3,696円(7GB)
 (ベーシック) 5,696円(7GB)    

 

Pocket Wifi 海外データ定額 

(さんねん) 3,980円(7GB) 3,980円(7GB) 3,980円(7GB)
 (バリューセット) 5,044円(7GB) 5,044円(7GB) 5,044円(7GB)
 (バリューセットライト) 4,694円(7GB) 4,694円(7GB) 4,694円(7GB)
 (ベーシック) 5,980円(7GB)    

 

  • バリューセット、バリューセットライトはルーター端末とのセット販売の場合の料金プラン、通常のプランは「さんねん」
  • いずれのプランも基本的に3年縛りか縛り期間なしの選択
  • Pocket Wifiプラン2のすべてのプランには、アドバンスオプション利用で7GB/月を超えても高速通信可(ただし、3日間12GBを超えると制限あり)

 

ワイモバイルのモバイルルーターの契約は、基本「3年縛り」か「縛り期間なし」かの選択となりますので、3年間縛られてしまう点が受け入られない方には選択肢から外れてしまいます。

 

あと、料金プランの名前の違いがわかりにくいのですが、

  • Pocket Wifi プラン2:7GB/月まで高速で利用可、端末は603HW、504HW、502HW
  • Pocket Wifi プラン2ライト:5GB/月まで高速で利用可、端末は601ZT、506HW

という違いがあり、毎月利用できるデータ量の違いと購入できるルーター端末のラインナップが異なるということです。

比較的新しいプランとして、海外データ定額というプランがありますが、基本料金は上図の通りですが、毎月利用できるデータ量に特性があり、国内7GB/月+海外7GB/月で、国内と海外渡航先の利用料合計で最大14GB/月利用できるというものです。

また、海外で利用する際には、毎月の料金プランの代金に加えて、90円/日の料金が別途必要ですのでご注意ください。

別途90円/日かかるとはいえ、既存の海外専用モバイルルーターのレンタル代や大手3キャリアのスマホ海外利用料金と比較すると、かなり安く、頻繁に海外渡航がある方にはかなりお得なデータプランといえます。

ただし、前述しましたが、ワイモバイルのモバイルルーターの契約は基本が3年縛りというのがデメリットですから、重々検討の上で契約してください。

 

次にタブレットの料金プランです。タブレットの料金プランは下図の通りで、

 

料金プラン 3年縛りありの場合 3年縛りなしの場合
データプランS 1,980円 3,980円
データプランL 3,696円 5,696円

 

(シェアプラン利用の場合)

親回線の種類 シェアプラン利用料
スマホプランS・データプランS 980円
スマホプランM 490円
スマホプランL・データプランL 0円

モバイルルーターと比べるとかなりシンプルですが、こちらもモバイルルーターと同様に基本3年縛りの契約となりますので、注意が必要です。

ただし、シェアプランの場合、タブレット側の契約には縛り期間なしとなります。

タブレットの端末ラインナップは以下の通り計7種類で、やはり、iPadシリーズがないというのはさみしく感じますね。

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(ワイモバイル公式ホームページより抜粋)

 

最後にケータイ(ガラケー)です。

あまり知られていませんが、ワイモバイルには、まだケータイ端末の販売とケータイ専用プランがあり、年配の方やガラケーにこだわりがある方にはおすすめです。

料金プランは、とてもシンプルで「ケータイプランSS」の1種類のみで、スマホプランと同様に有料オプションでスーパーだれとでも定額に加入できるため、別途ケータイ端末代は必要であるものの、1,934円/月で通話し放題のガラケーが手に入ることになります。

ケータイでデータ通信を行う場合は、別途ベーシックパック300円/月とパケット代(0円~4,500円)が必要です。

 

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(ワイモバイル公式ホームページより抜粋)

ケータイのラインナップは計5機種で以下の写真のとおりです。

 

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(ワイモバイル公式ホームページより抜粋)

何の変哲もないガラケーですが、上級者向けの使い方として、DSDS対応のSIMフリースマホ(4G+3GのSIMカードが2枚刺せるスマホ)か、最近発売され価格もまだ高額ですが、DSDV対応(4G+4GのSIMカードが2枚刺せるスマホ)の台湾ASUS製のZenfone5いずれかを用意し、ワイモバイルのケータイのSIMカードと他の格安SIMのデータプランのSIMカードを組み合わせることで、より一層お得に利用できます。

 

具体的に料金を比較してみましょう。

 

  • ワイモバイルスマホプランS:1,980円/月(データ量1GB/月)、2年目以降は2,980円
  • ワイモバイルケータイプラン+UQモバイルデータ専用プラン(3GB/月):934円+900円=1,834円(スーパーだれとでも定額加入でも2,834円)

 

これは、ワイモバイルのケータイがソフトバンクのケータイと同様に、4G回線のみだけでなく、従来からある3G回線にも対応していることから柔軟性のある運用が可能であることが理由です。

ちなみに、最近のauのケータイ(いわゆるガラホ)は、4G回線のみの対応となっていますので、DSDS対応のスマホの利用は、不可能となっていますのでご注意ください。


6. まとめ

 

今回は最強の格安SIMと言われるワイモバイルとUQモバイルの中から、ワイモバイルについて詳しくご紹介しました。

ワイモバイルのスマホプランは、1年目は確かに安いのですが、2年目以降の料金は格安SIMとしては微妙に高いと感じる価格となってしまう点がデメリットです。

そこで、前述したようにワイモバイルのケータイプランのSIMと他の格安SIMのデータ専用プランのSIMカードを組み合わせることで2年目以降もずっとお得にスマホを利用できることができ、文句なしにおすすめできるものとなります。

ただし、SIMカード2枚を使う運用には、DSDSもしくはDSDV対応のSIMフリースマホが必要で、別途それなりの金額のスマホ代(30,000円~50,000円程度)が必要となりますし、2018年7月現在、DSDSもしくはDSDV対応の国産メーカー製のSIMフリースマホはまだなく、iPhoneもまだ対応していない状況ですので、端末の好みによって難しくなる方もいるかと思います。

いずれにしても、ワイモバイルはいろんな利用方法ができるSIMカードの柔軟性の高さが実は一番のメリットなので、大変おすすめですよ。