格安SIMの老舗IIJmioのみおふぉんについて|料金やお得なキャンペーン情報など
今回は、格安SIMの老舗IIJmioのみおふぉんについて紹介していきます。
1. そもそもIIJmioってどんな会社?
会社名であるIIJとはそもそもどんな会社なのでしょうか?
IIJの公式ホームページの会社沿革によると、
1992年12月に株式会社インターネットイニシアティブ企画という会社を設立し、なんと1993年11月に国内初となるインターネット接続サービスを開始しており、現在の格安SIMサービスについては、日本で初めてサービスを展開したのはb-mobileブランドの日本通信なのですが、これに続いてIIJも2012年に格安SIMサービスを提供開始しています。
IT企業としての歴史、格安SIMサービスの提供期間の長さ、それによるノウハウの蓄積や技術力など、本当に安心して利用できるので格安SIM初心者の方にもおすすめなのがIIJmioのみおふぉんです。
2料金プランについて
具体的にIIJmioの具体的なサービスを見ていきましょう。
まずは料金プランからです。
(IIJmio公式ホームページから抜粋)
IIJmioの格安SIMサービスは、基本的にドコモとauの2社から回線を借りてサービスを提供しており、ドコモ回線のタイプDかau回線のタイプAを選び、その上で毎月のデータ量や通話の有り無しなどを選んでいく形となります。
具体的には、上の図の
縦軸の「データ通信専用SIM」、「SMS機能付きSIM(データ専用SIM)」、「音声機能付きSIM」の3種類と
横軸の「ミニマムスタートプラン」(3GB/月・最大SIM 2枚まで)、「ライトスタートプラン」(6GB/月・最大SIM2枚まで)、「ファミリーシェアプラン」(12GB/月・最大SIM 10枚まで)の組み合わせで自分にあった料金プランを選んでいきます。
DMMモバイルやイオンモバイルのようにデータ容量だけで10種類あるなどの料金プランのきめ細やかさはありませんが、選択しやすいデータ容量でしかもシンプルに3種類と決めやすいので、格安SIM初心者やスマホ初心者の方には選びやすい料金プランとなっているといえますね。
ドコモのデータ容量を家族でシェアする「シェアパック」と似たようなものが、IIJmioのファミリーシェアプランなのですが、ドコモと異なり
- シェアする回線すべて「同一名義での契約」でなければいけない
- ファミリーシェアのデータ容量は10GBの1種類のみ(テータ大容量オプション20GB・30GBを追加することは可能)
という2点については注意が必要です。
特に、今ドコモなどの大手通信キャリアを家族で利用していて、通信費の節約目的で格安SIMへ移行しようという話になり、IIJmioだと家族でデータシェアできるし会社の信頼性も高いからとIIJmioへそのまま家族全員でMNP※にて移ったら、名義が家族個々人のままバラバラでファミリーシェアプランが利用できない、利用するには一旦解約か他社へ一旦MNPで移り回線の名義を例えばお父さんに統一した上で再度IIJmioへMNPしなければいけないという落とし穴にハマってしまう可能性がありますので、本当によく注意してください。
※MNPとは、携帯電話番号ポータビリティと言われ、携帯電話会社を変更した場合に、電話番号はそのままで、変更後の携帯電話会社のサービスをご利用できる制度のことです。
MNPにて家族全員でIIJmioへ移動する場合は、MNPする前に家族の名義を誰か代表者を決めてその代表者の名義に全て名義変更する必要があります。
BIGLOBEの格安SIMでも家族でデータシェアが可能なのですが、BIGLOBEの場合は家族の名義がバラバラのままシェアできるので、この点はIIJmioの大きなデメリットといえます。
次に、格安SIMの弱点の一つである通話料についてです。
(IIJmio公式ホームページから抜粋)
ワイモバイルは例外ですが、どうしも格安SIMは大手通信キャリアのような完全通話定額プランがないので、通話の回数が多い人や通話時間が長い人には格安SIMの通話料が一ヶ月にどの程度かかるのか心配になるところです。
まず、みおふぉんダイヤルの通話アプリ経由で通話すると半額の10円/30秒で、誰とでも3分かけ放題&家族と10分は別途600円/月、誰とでも10分かけ放題&家族と30分は別途830円/月という通話定額オプションサービスがありますが、1回あたり3分というのはあまり現実的ではなく、やはり10分かけ放題オプションサービスを検討したいところです(金額表示はすべて税抜です)。
ドコモ・au・ソフトバンクは通話完全かけ放題と5分かけ放題の2種類ですから、IIJmioのこの10分かけ放題通話定額というのは、人によってはより安く利用できる代わりに1回あたり2倍の10分無料で通話できるという点にメリットを感じる人は意外と多いのではないでしょうか?
- 大手通信キャリア5分かけ放題の通話基本料金:1,700円/月
- IIJmio:700円/月(音声SIM・1,600円/月-データSIM・900円)+840円(誰とでも10分かけ放題&家族と30分)=1,540円
このように、通話定額部分だけではわずかに160円/月ほど安いだけですが、これに付随してくるデータ通信の料金がIIJmioのほうが圧倒的に安くなるので、長電話はほとんどせず(もしくは親しい人にはLINE通話などを利用する)通話はほぼ10分以内に終わるという人は意外と多いので、IIJmioに限らず格安SIMと10分かけ放題オプションサービスの組み合わせは意外と強力です。
実際に、毎月の料金をドコモとIIJmioで比較してみましょう。
~個人利用の場合~
・「ドコモ」:カケ放題ライトプラン1,700円/月+SPモード300円/月+データSパック(2GB)3,500円=5,500円/月
・「IIJmio」:ミニマムスタートプラン音声機能付き1,600円(3GB)+誰とでも10分かけ放題&家族と30分は別途830円/月=2,430円
~家族4人でデータシェアする場合~
・「ドコモ」:カケ放題ライトプラン1,700円/月×4人+SPモード300円/月×4人+シェアオプション500円/月×3人(子回線のみ)+シェアパック10(10GB)9,500円=19,000円
・「IIJmio」:ファミリーシェアプラン3,260円(10GB+代表回線の音声基本料金)+音声通話SIM700円/月×3人+誰とでも10分かけ放題&家族と30分は別途830円/月×4人=8,680円
といずれのケースでもIIJmioはドコモと比べると半額以下となりますし、特に家族4人でドコモからIIJmioへ移動した場合は、毎月10,360円、年間124,320円もの節約ができることになりますね。
さらに、IIJmioならではのユニークな料金プランとしてエコプランがあります。
(IIJmio公式ホームページから抜粋)
これは、SIMカードのみでの契約では加入できず必ず端末もセットで購入すること(24回割賦も可)により加入できるプランで、データ量が余ったら余ったデータ量に応じて毎月の料金を割引しますよという料金プランとなります。
割引のシステムは以下の図の通りです。
(IIJmio公式ホームページから抜粋)
3. IIJmioのメリット、デメリット
改めて、IIJmioのメリットとデメリットをまとめてみましょう。
~メリット~
・老舗IT企業の技術力と信頼性による圧倒的な安心感
・10分かけ放題オプションサービスがある(格安SIMによっては5分しかない場合もある)
・iPhoneのOSアップデートの度に速やかに動作検証を独自で行い、すぐに自社のホームページで結果を公表しているなど格安SIMの中ではサポートがかなり手厚い
・家族でデータをシェアできるファミリーシェアプランがある
・同一名義回線同士(同一mioID)での通話の場合、通話料の割引がある
・ミニマムスタートプラン(3GB/月)でもSIMカード2枚までデータシェアできる
・端末セットプランのラインナップが充実している(2018年5月現在、スマホ22機種+タブレット2機種+ルーター3機種)
・クーポンのON/OFFがスマホアプリで簡単に切り替え可能で、OFFにすると200kbpsの低速で固定となるがデータ量のカウント対象外となり、Podcastやradikoなどの音声コンテンツを利用する際などに利用すると便利(ただし、OFFのまま3日間で366MB利用するとONに戻しても速度制限の対象となる)
・データ量が余ったら割引してくれるというユニークなエコプランがある
・通話オプションサービスに加えて各種オプションサービスが充実しており、ウイルスバスター、dTV、dマガジンなど計24種類もある
・端末補償オプション(380円/月~・IIJmioで端末を購入した方向け)、つながる端末保証(500円/月・手持ちの端末の補償サービス)、スマホの操作サポート(500円/月・フリーダイヤルで何度でも使い放題)というスマホ初心者やシニアの方でも安心のサポートサービスが充実している
~デメリット~
・UQモバイルやワイモバイルと比べると通信速度が全体的に遅く、格安SIMの中でも決して速いほうではない
・料金プランが3種類しかなくシンプルすぎる(データ量が1GB単位などもう少し細かく選べるほうが良いという方もいるのでは?)
・人気のiPhoneの取り扱いがない
・ファミリーシェアプランを利用する際に、MNPで移転する場合は事前に契約名義を同一名義にそろえておく必要があり面倒くさい
・通話完全定額オプションサービスがない
・家族間の通話や同一名義の回線同士の通話でも無料とならない
・楽天モバイルでは毎月の利用料に楽天ポイントが付与されるがIIJmioにはそのようなポイント付与のシステムが一切ない
4. まとめ
今回は、IIJmioについて詳しくご紹介しましたが、いかがでしたか?
実際に使ってみると、「格安SIMとしては普通」とか「思ったより通信速度が遅い」という印象を持ちますが、ある意味、IIJmioの格安SIMサービスは格安SIMのド真ん中といったものです。
また、各種サポートや補償サービスも別途有料オプションにはなりますが、サービス内容からするとかなり割安で良心的ですので、格安SIM初心者の方やシニアの方で格安SIMにチャレンジしたいと思われる方には本当におすすめです。
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格安SIMや格安スマホはとても安いけど大丈夫なの?
1.そもそも格安SIMとは?
「ドコモから格安SIMに乗り換えたら、毎月スマホ代が5,000円も安くなったよ!」という方がここ1年くらいで増えてきています。
1ヶ月で5,000円だと1年間で60,000円の節約効果が期待できますが、そんな強烈な節約効果が期待できる格安SIMについてお伝えしていきますが、そもそも格安SIMって何なのでしょうか?
格安SIMを提供している会社はMVNO (Mobile Virtual Network Operator)と呼ばれ、ドコモ・au・ソフトバンクから回線を借りることにより、通話・通信サービスを顧客に提供していて、このMVNOが提供する格安通話・通信サービスが一般的に格安SIMと呼ばれています。
2 なぜドコモ・au・ソフトバンクより大幅に安いのか?
では、なぜドコモ・au・ソフトバンクと比べて、こんなに安いのでしょうか?
前述したように、MVNOはドコモ・au・ソフトバンクといった大手通信キャリアと異なり、自社の通信設備を一切持っておらず、大手通信キャリアから通信帯域を有料で借りることにより自社の通話・通信サービスを提供しているというところがポイントで、
- 設置に高額な費用がかかる通信設備を自社で持っていない
- テレビCMや広告を多く流していない(宣伝広告費を多く使っていない)
- ドコモショップやAUショップなどの店舗を持っていない(店舗を展開しているMVNOも一部ある)
- 販促費も大手通信キャリアほどかけていない(一括0円のスマホ端末などほぼない)
という理由で大手通信キャリアと比べ経費を大きく抑えることが出来ているため、安価なサービスの提供が可能となっており、格安な通話・通信サービスが提供できるわけです。
3.格安SIMのデメリット
そんな魅力的な格安SIMですが、いいことばかりではありません。
やはり、格安なだけにデメリットもそれなりにあります。
- 3分、5分、10分かけ放題オプションはあるものの、完全かけ放題プランがないため、通話が多い人は逆に割高になる可能性がある。
- 大手通信キャリアから回線を借りてサービスを提供しているため、大手通信キャリアと比べると通信速度が遅い。
- 平日昼休み、夕方から夜にかけての時間帯など回線が混雑する時間帯では、ネットサーフィンが苦痛になるほど通信速度がかなり遅くなってしまう(時間帯によっては100~200kbps程度まで速度が落ちる)
- ケータイメール(ドコモメールなどのキャリアメール)が使えない。
- 人気のiPhoneの現行モデルの取り扱いがない。
- 故障などのトラブルが起きた時に店舗がないため気軽に相談できない(イオンモバイルなど一部のMVNOは店舗があるが、基本的に電話かWEB上でのやり取りのみ)
- 折り畳み式のケータイ(ガラホ)のラインナップがほとんどない。
といったデメリットが残念ながらあります。
4.おすすめの格安SIMはどれ?
しかし、通話をほとんどしない人(通話してもLINE通話などで済んでしまう)、自宅に光回線などの固定回線があり自宅以外ではスマホをあまり使わない人などは格安SIMに乗り換えると本当に大きく通信費を節約できる可能性が高いので、ぜひ検討すべきです。
ところが、日本国内で格安SIMを提供しているMVNOは2019年5月現在、なんと700社以上もあると言われており、これだけ多いとどれを選んだら良いのか、わからなくなりますよね。
そこで、いくつかおすすめの格安SIMをご紹介させて頂きます!
結論から先に言いますと、おすすめの格安SIMは「UQモバイル」と「ワイモバイル」の2つです。
実は、UQモバイルはauのサブブランド、ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドと言われており、事実、それぞれグループ企業の一つで、UQモバイルはau回線を、ワイモバイルはソフトバンク回線を利用して格安SIMサービスを提供しています(そもそもUQモバイルとワイモバイルを格安SIMに入れて良いのかという意見もありますが)
実際の通信速度も強烈に早く、UQモバイルは本家のauと遜色ない通信速度で、ワイモバイルも同様にソフトバンクと同等の通信速度の速さを誇っています。
いろんなWEB記事や個人ブログで、格安SIMの通信速度の実測の話が掲載されていますが、客観的な比較としてMMD研究所という調査機関が調査・公表しているデータで確認してみましょう。
ちなみに、MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)は2006年9月に設立されたモバイルに特化した調査研究機関で、モバイルインターネット業界の市場成長と共に、携帯キャリアの満足度、携帯端末のシェア、モバイルコンテンツ市場動向、モバイルコマース調査など、モバイルビジネスに関する消費者動向を調査・発表をしています。
下図は、MMD研究所が2018年2月14日~19日の6日間、東京・名古屋・大阪にて人気のMVNO10社が提供している13の格安SIMサービスを使って実際に速度を計測し一覧表にしたもので、MMD研究所の公式ホームページ上に掲載されているものです。
(引用元:HMD研究所 2018年3月格安SIM・格安スマホ通信速度調査)
この調査結果を見ても、やはり、UQモバイルとワイモバイルはどの時間帯においても群を抜いた速さで、特に昼休みの時間帯は大手通信キャリアと遜色ない通信速度を保っています。
特に、ワイモバイルに関しては、オプションサービスであるスーパーだれとでも定額(税別1,000円/月)に加入すれば、通話完全かけ放題となり格安SIMの弱点を完全に解消することができ、最強の格安SIMサービスといえますね。
あと、意外と知らない人が多いのですが、UQモバイルは実は3G通信ができない仕組みとなっていて、山間部などで圏外となりやすいのです(auからUQモバイルへ
3G回線の貸し出しがされていないためで、本家auも3G回線を近い将来やめる方向でiPhone8/8plus/Xから3Gでの通話・通信がともに出来なくなっていますし、auのAndroidスマホに関してはすでに2014年の年末モデルからLTE回線のみとなっています)。
一方、ワイモバイルはソフトバンクのLTE回線だけでなく、3G回線も利用できるため、ドコモと比べると通話・通信エリアの広さでは劣るもののUQモバイルと比べると安心できます。
逆に、UQモバイルはデータ専用SIMの契約で3GB/月のプランを税別900円/月という安さで利用できることがメリットとなります。
ちなみに、ワイモバイルでデータ専用SIMを利用した場合、データプランS(月々1GBまで)が税別1,980円とかなり割高となりますので、わざわざワイモバイルのデータ専用SIMを利用するメリットはほとんどないといえます。
5.まとめ
今回は、格安SIMの概要とおすすめの格安SIMをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
実は、格安SIMには「安い」以外にもう一つ動画・音楽定額サービスなどの特定のサービスがカウントフリーとなるものや、家族以外にも余ったデータ量がシェアできるといった「サービス内容がユニークなものが多い」という特徴があります。
次回以降は、様々な格安SIMを個別にお伝えしていきますので、ぜひ読んでみてくださいね。